チームに導入したとき最初に反発した人の話
反発したのは私でした
Section titled “反発したのは私でした”この記事を書いているのは、チームで最初にClaude Codeに反発した本人です。
正直に言います。「AIにコードを書かせるなんて、エンジニアとして恥ずかしい」と思っていました。「Claudeが書いたコードは自分のものじゃない」という感覚がありました。
今は毎日使っています。何が変わったか、正直に書きます。
チームリーダーが「Claude Codeを試してみよう」と言い出したのは2025年12月のことでした。
私の最初の反応は「また新しいツールか」でした。エンジニアとして15年のキャリアがあります。新しいツール・フレームワーク・方法論の流行を何度も見てきました。「これもすぐ廃れる」と思っていました。
具体的な懸念
Section titled “具体的な懸念”「コードの品質が下がる」: 自分で全部書くから理解できる。Claudeが書いたコードは理解できているふりをしているだけじゃないか。
「思考力が落ちる」: プログラミングは「考える力」を鍛える行為だ。Claudeに任せたら、その力が落ちるんじゃないか。
「依存性が怖い」: サービスが終了したらどうする?料金が上がったら?
「若手がちゃんと育つのか」: 若いエンジニアがClaude頼りになったら、基礎力が身につかないんじゃないか。
渋々使い始めた
Section titled “渋々使い始めた”チームリーダーの「2週間だけ試してほしい」という説得に負けて、使い始めました。正直、「使えないことを証明してやる」というひねくれた気持ちがありました。
最初に試したのは、テストコードの生成です。「どうせひどいコードが出てくる」と思いながら。
「src/services/order.ts の orderService.createOrder() のテストを書いてください」出てきたコードを見て、正直驚きました。
- テストの構造が正しい(describe/it の使い方)
- エッジケースが網羅されている(自分が書くとき見落としていたケースも)
- モックの書き方も適切
「…まあ、テストは面倒だから、これはありかもしれない」と思いました。
認識が変わったきっかけ
Section titled “認識が変わったきっかけ”転換点は3週目の出来事です。
複雑なバグが発生しました。ログを見ても原因がわからない、コードを読んでも見当たらない。1時間悩んでいました。
試しにClaudeに状況を説明して「何が原因として考えられるか」と聞いてみました。
Claudeが出してきた3つの仮説のうち、2番目が正解でした。「この可能性は考えていなかった」という観点でした。
その瞬間、「Claudeは思考の補助ができる」と気づきました。コードを書くだけでなく、「考えるパートナー」として使えると。
今では毎日使っていますが、「Claudeに全部任せる」とは全く違います。
Claudeに任せること:
- ボイラープレートコードの生成
- テストの初稿
- バグ調査の仮説出し
- ドキュメントの整理
自分がやること:
- アーキテクチャの設計
- Claudeが書いたコードのレビュー
- ビジネスロジックの正しさの確認
- コードの理解(Claudeが書いても、自分が理解してからコミット)
当初の懸念への答え
Section titled “当初の懸念への答え”「コードの品質が下がる」: 逆でした。レビューに時間を使えるようになって、品質が上がりました。
「思考力が落ちる」: Claudeと「なぜ」を議論することで、むしろ深く考えるようになりました。
「依存性が怖い」: これは正当な懸念です。でも「VSCodeに依存しているが怖いか?」と考えたら、同じことだと気づきました。
「若手が育つのか」: 育ち方が変わりました。「コードを書く」スキルより「設計・判断・レビュー」スキルを早く鍛えられるようになりました。
チームへの導入で学んだこと
Section titled “チームへの導入で学んだこと”反発する人に「使ってみなよ」だけでは変わりません。私がそうだったように。
効果的だったアプローチ:
- 「2週間だけ」という期限付き: 「ずっと使え」ではなく「2週間試して」が受け入れやすかった
- 具体的な「困っているタスク」で試させる: 「テストが面倒」という悩みに直接「これを使ってみて」
- 成果を共有する場: Slackで「これやったら20分が5分になった」を共有。「本当に?」が「なるほど」に変わる
読者へのメッセージ
Section titled “読者へのメッセージ”私のような「反発型」の人に伝えたいことがあります。
「AIに任せると自分の価値がなくなる」という恐れは、理解できます。でもそれは「電卓が出たら計算できる人は不要になる」という心配と同じだったと、今は思います。
道具は使いこなすものです。ハンマーを使う大工を「本物じゃない」とは言いません。Claude Codeを使うエンジニアも同じです。
2週間だけ、試してみてください。そして「これは自分には合わない」と思ったら、やめればいい。あなたが試した経験は誰にも奪えません。
この記事は七家族メンバーのひとりが、自分の体験を一人称で書いたものです。