コンテキストウィンドウを最大限活用する戦略
Claude Codeを長時間使っていると、ある時点から応答が遅くなったり、以前の指示を忘れたような挙動になったりすることがあります。これはコンテキストウィンドウの上限に近づいているサインです。トークンを意識した運用を身につけることで、快適な長期セッションを実現できます。
コンテキストの「重さ」を意識した作業分割
Section titled “コンテキストの「重さ」を意識した作業分割”Claude Codeに読み込ませるファイルが多いほど、トークンを大量に消費します。巨大なリポジトリを丸ごと渡すのではなく、今必要なファイルだけを明示的に指定しましょう。
# 特定のファイルだけをコンテキストに含めて指示する例claude "src/auth/login.ts と src/auth/types.ts だけを参照して、バリデーションロジックをリファクタリングしてください"また、1つの長いタスクを複数のセッションに分割するのも有効です。「認証モジュールの修正」「テストの追加」「ドキュメント更新」のように独立したチャンクに切り出すと、各セッションをクリーンな状態で始められます。
※リファクタリング: 外部から見た動作を変えずに、コードの内部構造を整理・改善すること。※コンテキスト: Claudeが一度に記憶・参照できる会話・コードの範囲。上限を超えると古い情報が失われる。※リポジトリ: Gitでコードと変更履歴を管理するフォルダ。GitHubなどのサービスで共有できる。※トークン: AIがテキストを処理する最小単位。日本語は1文字あたり約1〜2トークン。使用量に応じてAPIコストが変わる。
/compact でコンテキストをスリム化する
Section titled “/compact でコンテキストをスリム化する”セッションを途中で切らずに作業を続けたいときは /compact コマンドが役立ちます。これはそれまでの会話履歴を要約して圧縮し、トークン消費を抑えるコマンドです。
/compact長時間のデバッグセッションや、試行錯誤を重ねた後に使うのが典型的なタイミングです。直前の作業内容はサマリーとして保持されるため、文脈を失わずに続きから作業できます。
長期セッションの運用:CLAUDE.mdを活用する
Section titled “長期セッションの運用:CLAUDE.mdを活用する”毎回同じ前提情報をプロンプトで伝えるのは非効率です。プロジェクトルートに CLAUDE.md を置いておくと、Claude Codeがセッション開始時に自動で読み込みます。
## プロジェクト概要Node.js + TypeScript製のREST API。
## コーディング規約- 関数は必ず型注釈をつける- エラーハンドリングはResult型で統一する
## よく使うコマンド- ビルド: `npm run build`- テスト: `npm test`この仕組みを使えば、新しいセッションを始めるたびに前提知識を伝え直す手間が省けます。コンテキストを「消耗品」として捉え、適切に管理・補充するサイクルを習慣化しましょう。
※TypeScript: JavaScriptに型定義を追加した言語。型チェックによりバグを事前に発見しやすくなる。※CLAUDE.md: プロジェクトのルートに置くClaude Code専用の設定ファイル。プロジェクト固有のルールやコンテキストを記述する。※REST API: Representational State Transfer の設計原則に基づくAPI。URLとHTTPメソッド(GET/POST/PUT/DELETE)でリソースを操作する。※プロンプト: AIへの指示文。Claude Codeへの指示の質がそのまま出力の質に影響する。※API: Application Programming Interface の略。外部サービスとプログラム間でデータをやりとりするための接続口。※npm: Node.jsのパッケージ管理ツール。`npm install` でライブラリをインストールする。